例年通りの広報誌作りができなくなった。
今までの広報誌がつまらないからもっと面白いものにしたい!
モノクロの広報誌を時代に合ったカラーにしたい。
広報委員の負担が大きいから、もっと負担を減らせるように発行回数や内容を変えたい。
いろいろな理由から、広報誌を「変える」必要が出てくることがあります。
何をどう変えていくかによって、確認点など変わってきますので、今回はその辺のお話しをしたいと思います^^
PTA広報誌を変えたい!発行回数やページ数を減らす場合
PTA改革が進んできた近年では、一番多い変更点がこれかもしれませんね。
広報委員の負担を減らすために、広報誌の発行回数を減らしたり、ページ数を減らしたりする学校が多いようです。
減らすこと自体は難しくはないと思います。
このとき必要なことは
「必要な記事」と
「不必要な記事」
を見極めること。
PTA会報誌としてこれだけは掲載しないと、という記事もありますし、
地域にも配布している場合「これは外せないな」というような情報もあります。
そのあたりをPTA本部や学校側に相談してからにしましょう。
また、広報誌コンクールにエントリーする場合は、年間発行回数が2回以上など決まっている場合があります。
その点も確認しておきましょう。
PTA広報誌をモノクロからカラーに変える場合
広報誌の変更で多いのは「モノクロ」から「カラー化」かもしれませんね。
昔はモノクロが多かった広報誌。
時代に沿ってカラーが多くなってきましたが、「毎年“前年どおり”のものを作ってきたのでまだモノクロなんです・・・」なんて学校もまだまだ多いようです。
モノクロよりカラーの方が断然見栄えはいいし、写真もキレイに載せられます。
カラーの方が手に取ってもらいやすいという利点もあります。
モノクロからカラーにすると変わることで一番大きく変わることは
「予算」です。
これが一番やっかいだったりします^^;
広報誌の予算は、年度初めのPTA総会で決議されます。
つまり、年度の始めには「予算」が決まってしまっているということ。
予算が決まってから「カラーにしたいね~♪」といっても、モノクロよりカラーの方が高額になるので、予算不足でカラー化断念・・・ということもよくある話です。
ではどうしたらカラー化が実現できるのか?
いくつかの方法をご提案したいと思います。
1. 前年度から提案・検討しておく。
これが一番スムーズです。
例年どおりのものを発行しながら、次年度の「カラー化」に向けて、見積りをとったり内容を検討したりしておくと、年度初めからスムーズに取り掛かれます。
しかし、毎年メンバーが変わるPTAではなかなか難しいのが現状です^^;
2. 一部のみカラー化する
予算内に収まるように、モノクロとカラーを混在させます。
写真を多く掲載するページはカラー、文章が多いページはモノクロ(2色)、というようにすると、フルカラーより費用が抑えられます。
印刷の工程上、カラーとモノクロのページ位置が決まってきますので、台割の前に印刷会社と打ち合わせをするようにしてくださいね^^
3. ページ数や発行回数を減らす
予算内に収められるように、カラーにした分、ページ数や発行回数を減らすという手もあります。
この場合は前章で書いたように掲載内容を検討する必要がありますので、PTA本部や学校側にも相談しましょう。
PTA広報誌の内容を大幅に変えたいときは?
やる気がある広報委員さんなら、もっとこんな記事を載せたい!こんな広報誌を作りたい!
というアイデアがたくさん出てくるかもしれません^^
広報誌はPTA会員のための会報誌ですから、会員が読みたいものはどんどん取り入れていけばいいと思います^^
しかし・・・なんでもOKというわけではないのがPTA広報誌のツライところ。
まずはPTA本部と学校側に確認してください。
内容によっては学校からNGが出る場合があります。
発行元はPTAでも学校の許可がないと発行できないんです。
取材して撮影して記事を作って発行前にNG・・・なんてなったら大変です。
最初の段階で、「こんな記事を載せたいんですけど・・・」と確認をとっておくようにしましょう。
「なんでそれがダメ?!」というようなNGもあったりします。
学校によって様々なので参考にならないかもしれませんが、私が広報委員をしてきた中でNGが出た記事をいくつかあげてみますね。
・『放課後の先生特集!』先生は子どもたちが帰ってから何をしているの?⇒学校NG
・いじめ問題(実際に学校であったこと)⇒学校NG
・子どもたちにアンケートコーナー!『好きな先生ランキング』⇒学校NG
・先生紹介のアンケートで『血液型は?』⇒学校NG(偏見をもつ保護者がいるため?)
・先生の直筆コメント⇒学校NG(字がきれいではない先生が保護者から偏見をもたれる可能性があるからとのこと)
・卒業生特集をやめて全校生徒を対象にした記事にしたい⇒学校NG(近隣の学校は全て卒業生特集だから同じようにするようにとのこと)
・卒業生顔写真⇒個人情報保護の観点から掲載NG(卒業生特集をするようにと言っておきながら写真を使うなと。個人名なしの卒業生の寄せ書きを掲載)
・校長先生(女性)のお顔写真⇒本人NG(メイクが崩れていたため撮り直し)
・コンクール入賞作品の紹介⇒保護者NG
・毎年なかなか決まらないPTAの役員決めを取り上げたい⇒本部NG(余計にみんながやりたがらなくなるから)
・保護者からとったPTAに対するアンケート⇒本部NG(あまりにも問題点が多すぎて収集つかなかった)
・・・・。
こうして改めて書くと、突っ込みどころ満載ですね(笑)
10年やってるといろいろありました、ほんとに。
また思い出したら追記しますw
おしまいに。PTA広報誌を「変える」ことについて思うこと
長年PTAに関わっていると思うことがあります。
PTAって、理不尽なことがいっぱい。
近年問題になっている強制加入問題や、役員の押し付け合い。
任意であるはずのPTAの役をしないために、みんなの前でプライベートな事情をさらさなければいけないなど、どう考えてもおかしなことがまかり通っている学校はまだまだたくさんあるようです。
そんなPTAを変えたい!と思っても、変えること自体にエネルギーを要します。
広報誌を変えることも同じです。
変えたい思いがあっても、変えるにはエネルギーが必要だから、「去年と同じものを発行しておけばいいや・・・」となってしまいがち。
もちろんそれでもいいと思います。
お給料をもらっているわけでもない、ボランティアですしね。
一年任期のPTA。変えることに時間と労力を使って奔走するより、例年どおりのことをそつなくこなして一年過ごした方が楽に決まってます。
でももし、あなたが「変えたい」と思ったら、なんらかのアクションを起こしてみてほしいなと思います。
すぐに大きく変えることはできなくても、毎年少しずつ変わっていくことはできます。
変わったその時にはあなたはもう任期が終わっていたり卒業してしまっててメリットがないかもしれないけれど、その時携わった人が「〇年前にこうしてくれた人がいたから、こうなってよかったな」と思うことはきっとあるはず。
PTA広報誌なんて無駄なもの・・・と言われがちな今の時代ですが、
強制じゃなく作りたい人が自ら集まり楽しく作って、読み手も楽しい広報誌ならあってもいいんじゃないかなと思います。
そうなるのはなかなか難しいですが、少しでも変えていけたらいいですね^^