PTAの広報誌。各学校の広報委員さんが頑張って作っていますよね。
でも。
先日、子どもの学校のPTA総会で、こんな意見が飛び出しました。
「PTAの広報誌を廃止してはどうですか」
この時は他の保護者さんの「広報誌あった方がいい」という意見が多数となり、廃止の提案は却下となりました。
しかし、こういう意見が少なくないということは事実です。
その学校で過去に広報委員をしたことがある私はちょっと残念な気持ちになりました。
そこで今日は「広報誌なんていらない」という人が少しでも少なくなるように、『読みたくなる広報誌』のポイントをまとめてみたいと思います。
PTA広報誌は読む?読まない?
広報誌が手元に届いたらざっとでも目を通す保護者が大半だとは思いますが、細かいところまで全部『読んでいる』保護者なんて、正直かなり少数だろうなぁと思います。
大半はパラパラとめくって、自分の興味のあるところがあれば『目を通す』。なさそうならそのままごみ箱直行…なんてところじゃないでしょうか。
広報委員としては、時間をかけて取材して、編集会議をして、何度も校正して・・・・
読まれなかったらやっぱり悲しいですよね。
そこで、『読みたくなる広報誌』のポイントをご紹介したいと思います。
読みたくなる広報誌のポイント
写真が多い。
やはり、文字ばかりの広報誌は読もうという気にならないものです。
写真やイラスト、グラフなどをうまく使い、読みやすい紙面を心がけましょう。
写真にはキャプションがついている。
写真が多い方がいいからと言って、ただ写真を並べるだけではつまらない紙面になってしまいます。
写真に簡単なキャプション(説明文)がついていれば、より写真がいきいきとします。
写真の大きさにめりはりをつけるとより動きのある紙面になりますよ。
一面に目をひく。
広報誌の顔、一面(表紙となる面)が文字だらけだと、ごみ箱直行率が高くなります^^;
一面にぱっと目を引く写真や見出しを入れることで、手に取ってもらいやすくなります。
さらに、一面に『もくじ』のような主な記事の紹介があると、読んでみようかなという気になりやすいです。
『年度初めと終わりの号は、一面が校長先生とPTA会長のあいさつ文で文字だけがびっしり・・・・。』
よくある広報誌のレイアウトですが、ここはちょっと読み手のことを考えて、レイアウトを変えてみてはどうでしょう。
文字数を思い切って減らしてみるというのもアリかもしれません。
その場合は原稿依頼の時点で文字数を変更してくださいね。
書いていただいた原稿を勝手に大幅にカットするのは絶対にタブーです。
見出しにひきつけられる。
『見出し(タイトル)』も、読み手をひきつける大切な要素です。
例えば、給食試食会の報告記事を書くとき、
【給食試食会が開催されました】
より、
【こんなにおいしかったの?!~給食試食会開催~】
の方が読みたくなりませんか?
ちょっとした工夫で読んでもらえる確率が上がります。
みんなでアイデアを出し合って、おもしろいタイトルを考えてみてはいかがでしょうか^^
掲載内容の工夫
例年と違うところを探してみよう。
紙面の工夫で目をひくことができるとはいえ、毎年行われる恒例行事をとりあげるとなると、だいたい内容も決まってきますよね。
そういう場合は、例年と違うところを探してみると、いつもとちょっと違った記事にしやすいです。
『今年は●●!』
と見出しに入れると目をひきますよね。
修学旅行の行き先が変わったり、発表会の内容が変わったりすると、読み手に該当学年の子どもがいなくても「自分の子の時はどうなるかな?」と興味をひきやすいです。
あとは裏話を取り上げるのもおもしろいですね。
行事のちょっとしたハプニングもトラブルになっていなければ記事のエッセンスになりますよ。
いろいろな切り口から行事を見てみてくださいね^^
保護者が参観できない行事の特集。
修学旅行や遠足など、保護者が参観する事ができない行事の写真などが喜ばれます。
この場合、広報委員が撮影に同行するわけにもいかないので、学校側から写真を提供してもらうことになりますから、先生への確認が必要です。
同行の写真屋さんが撮る保護者が買える写真とは別の、先生が撮ったオフショットが喜ばれますよ^^
まれなパターンかもしれませんが、校外学習に保護者の同行ボランティアを募る学校もあります。
私も一度ボランティアを兼ねて校外学習に同行して、取材をしたことがあります。
子どもたちのお世話をしながら一緒に校外学習を楽しめて、ちょっとした先生気分で楽しかったです^^
チャンスがあれば同行撮影してみてはいかがでしょうか。
まとめ
『発行する』
ことがゴールではなくて
『読んでもらう』
ことがゴールだと思います。
『自分だったらどんな広報誌を読みたいかな?』
『自分だったらこの記事読むかな?』
読み手側の気持ち、『広報委員になる前の気持ち』を思い出すことで、より良い広報誌が作れると思います。
『素人が集まって作る』PTA広報誌。
言い換えれば、『読み手が集まって作る』もの。
読み手だからこそ、いいものが作れるチャンスです。
「PTAの広報誌なんていらない」
そんなこと言えないくらいの広報誌を作っていきたいですね^^
最後までお読みいただきありがとうございます。