PTAの中でも特に写真の扱いが多い広報委員会。
行事で撮影した写真や取材の写真、卒業生の個人写真も扱うことがありますよね。
これらの写真、引き継ぎのときはどうしたらいいのか?
長年の広報委員経験から、写真の取扱いについてお話ししたいと思います。
PTA広報委員会での写真の取扱いは要注意!
児童・生徒・保護者など、個人が写っている写真はどうする?
広報誌を作るためにたくさん撮った写真。
そこには、児童・生徒・保護者がたくさん写っていますよね。
特定の個人を識別できる写真は『個人情報』として扱うことが必要になります。
広報誌作成中も苦労されたんではないでしょうか?^^;
撮影NGがあったり、掲載NGがあったり、同意を得るのに手間がかかったり・・・。
豆粒のような写真ですら保護者の承諾がないと掲載できませんしね(-_-;)
そんな苦労をした広報委員さんならもうお分かりですよね。
『個人情報は目的以外で使用することはできません』
つまり、広報誌作成を目的として撮られた写真は、広報誌の作成が終了した時点で破棄しなければいけないということです。
年度末には、児童・生徒・保護者が写った写真は削除するようにしてください。
氏名が写り込んだ作品写真なども同じです。
面倒だから、撮影した写真はまとめてフォルダに放り込んで次年度に引き継ぎ・・・・
なんて委員会も実は少なくないかもしれませんが、
個人写真の引き継ぎはタブーです!
引き継がずに削除するようにしてくださいね。
個人が写っていない写真はどうする?
学校の風景や、建物の写真など、個人が写り込んでいない写真は素材として残しておくといいかもしれません。
とくにPTA行事の写真は、次年度の参考になることがあります。
飾りつけがどうだったか、配置はどうしていたか?など、
毎年メンバーが変わるPTAでは、記録として残しておくと重宝されることも多いですよ^^
ファイルやフォルダにわかりやすく名前をつけて、次年度に引き継いでくださいね。
意外に盲点?!広報委員の個人のスマホやパソコンの中にも残っていませんか?
広報誌の撮影は学校やPTA所有のカメラで行うところもありますが、大半の学校は個人所有のカメラやスマホで撮影されているようです。
それぞれ撮った写真をまとめたデータは年度末に削除しても、個人のデジカメやパソコン・スマホに残ったままになっていませんか?
何かがあってそのデータが流出しないとも限りません。
個人の端末に残った写真も各自忘れず消去するようにしましょう。
グループLINEなどにあげた写真も同じです。
その年度の委員会活動のために作ったグループLINEは、年度の終わりには解散(全員退出)するようにしたいですね。
そもそもPTAでも個人情報保護法は関係あるの?
2005年より施行された個人情報保護法。
当初は5000人以下の個人情報を取り扱う事業者は対象外でしたが、平成29年5月30日の改正より人数に関係なく適用されることになりました。
これは会社や営利団体だけでなく、非営利組織も含まれます。
つまり、PTAにも個人情報保護法が適用されます。
ですので、名簿や写真は「利用目的を明示して本人(保護者)からの了承を得た」ものを「利用目的の範囲内」でしか使えません。
例えば、広報誌掲載のために撮影した卒業生のクラス写真。
仲のいいママ友に「うちの子のクラス写真ちょーだい♡」と言われて気軽に「いーよー♡」とLINEで送る・・・なんてことはやっちゃいけないのです。
こういったトラブルは時々耳にします。
それぞれが「個人情報を扱っている」という意識を持つことが大切なんじゃないかなと思います。
PTA広報委員会で扱う写真のことのまとめ
PTAにはいろいろな考え方の保護者がいます。
「写真くらいいいじゃない」という人もいれば、とても敏感な人もいます。
考え方が違えばトラブルはおこってくるもの。
個人情報保護法に法った詳細なルールを明確化した方がいろいろスムーズにいくように思いますので、広報委員会でも検討してみてくださいね。
学校も保護者も年々個人情報には敏感になっているので、現在のようなPTA広報誌が作れなくなる日も遠くはないのかもしれません。。。。