各学校PTAの広報委員が毎回頑張って作っている広報誌。
PTAの予算から、けっこうな金額で予算が組まれていると思います。
手書き原稿を学校内のプリンターで印刷している学校もあるかと思いますが、印刷業者に印刷を頼んでいる学校が大半ですよね。その場合、安くても〇万円。発行部数や発行回数が多いところでは年間〇十万円の予算を組んでいる学校も少なくないのではないでしょうか。
こうなるとPTA総会で定期的に議題に上がるのが、
『ここまで予算をかけてPTA広報誌を作る意味はあるのか。』
ということです。
今回は広報誌の目的と必要性のお話しです。
PTA広報誌の目的って?
PTA広報誌本来の姿は、『PTA会員のための会報誌』というところだと思います。
ではPTAとは?
これは説明するまでもないとは思いますがPTAとはParent-Teacher Association.の略。すなわち保護者と先生の会ということですよね。
そのPTAの活動状況を伝える役割を担うのがPTA広報誌です。
他にも、PTA会員に有益な情報を伝えたり、関係機関や地域社会への情報提供という役割もあります。
【学校】―【家庭】―【地域(学校を支えてくれる人たち)】を結ぶパイプ役。
そんな目的で発行されている学校が多いのではないでしょうか。
PTAは会議や行事を行うだけではなく、保護者の悩みを共有したり、その悩みを解決に導くための話し合いや活動をしたり、子どもたちの健やかな成長に向けた取り組みをしています。
そのことを広く知ってもらうためにも広報誌は重要な役割があります。
PTA広報誌は必要?
最近はPTA自体の『非加入』や『PTA廃止』なんて話題も耳にするようになりました。
大半の保護者はPTAの役員をやりたくないんですよね。気持ちはすごくわかります^^;
が、その問題はまた別の機会にするとして。
そんな最近物議を醸し出している『PTA』の広報誌を、〇万円~〇十万もかけて作るわけですから、一部の保護者からは
『ここまで予算をかけてPTA広報誌を作る意味はあるのか。』
という意見が出てもおかしくはないと思います。
正直、広報誌なんて全く読んでない保護者の方もけっこうな割合でいます。
読んでもパラパラと目を通して興味のあるところだけ読むのが普通で、じっくり細部の一語一句まで読んでる人なんておそらく広報委員だけなんじゃないでしょうか^^;
それでもPTA広報誌は必要なのか・・・。
それは学校によりけりだと思います。
くじ引きで当たってイヤイヤ引き受けた委員さん達が、ただ役をこなすためだけに作った広報誌。
めんどくさそうに紙面をただ埋めただけの広報誌。
そんな広報誌なら、はっきり言ってない方がいいかもしれません。
作り手の意識も、読み手の満足度も低いものに〇万円も予算を使うのはもったいないですよね。
(それでもやめられない大人の事情があったりするのがPTAのブラックさだったりもするとこですが・・・。)
PTA広報誌の目的を見直す。
広報誌の方向性が迷走しているようなら、今一度、『目的』を確認してみてはどうでしょうか。
PTAの活動状況を伝える・会員に有益な情報を伝える・関係機関や地域社会への情報提供。
一般的にはそうかもしれませんが、『その学校ならではの広報誌の目的』を具体的に考え直してみましょう。
PTA活動に参加する保護者が少ない学校なら、活動参加に興味を持てるようにする広報誌に。
会員同士の交流が少ない学校なら、交流と情報提供の場に。
他にも、新設や合併の公立学校は地域に自分たちの学校を知ってもらうために、地域にむけて発信されているところもあります。
特別支援学校など地域の一部の子どもしか通わない学校では、もっと自分たちの学校を地域に知ってもらいたいという目的で発行されているところもあります。
入退会が自由なPTAへ向けて活動されている学校では、広報誌が重要な役割を担っているそうです。
学校によって目的は様々です。
今一度『目的』を見直すことで、広報誌の必要性や方向性がはっきりしてくるんじゃないかと思います。
おしまいに
私はPTA広報委員を10年やってきました。
その間何度もPTA広報誌は必要か?という話題を耳にしました。
広報誌は費用も手間もかけて作っています。
広報誌廃止もひとつの方法かもしれませんが、実際廃止するとなるとその年度のPTAだけで簡単に決められることではなく、学校や地域はもちろんP連関係や教委関係などが絡んでくることもあるようで、一筋縄ではいかないのです。
PTAという組織で慣例となっていることを変えるには、想像以上の時間と労力が必要なんです。(それがブラックなとこなんですけどね…)
それならもっと読みたくなる広報誌を作ったほうが早いのかなと。
PTA広報誌がいらないとは言わせない!読みたくなる紙面の作り方。
みんなに必要とされる広報誌を、楽しみながら作れるといいなぁと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。