取材も終わり記事を書いたけど、文章がなんかしっくりこない。
「読みにくい文章になっている気がする」
「あっさりしすぎて伝わらない気がする」
「複雑すぎてなんだか読むのが疲れる」
そんな記事になっていませんか?
今回は読みやすい文章の書き方とポイントをご紹介します。
読みやすい文章の書き方のポイント
文章は短めに。
長い文章は情報量が多すぎて読みにくくなります。
『ひとつの文章にひとつのメッセージ』をこころがけてみましょう。
ぐっと読みやすい文章になるはずです。
読点の位置と使いすぎに注意。
読点(、)の位置を間違えると、文章の意味が何通りにもとれてしまうことがあります。
また、読点をたくさん使いすぎると、とても読みにくくなってしまいます。
読み手がどう解釈するか、イメージしながら書いてみましょう。
なるべく簡単な言葉をつかう。
日常会話であまり使わない難しい単語は避けるようにします。
また、熟語の動詞は簡単な言葉に置き換えて使います。
『開始』→『始まる』
『援助』→『助ける』
『軽減』→『減らす』
など、言い換えることでやわらかい文章になります。
漢字とひらがなのバランスを。
漢字ばかりの文章も、ひらがなばかりの文章も、どちらも読みにくいですよね。
大切なのはバランスです。
入力で文章を書いていると簡単に変換ができるので、つい難しい漢字を使ってしまいがちです。
普段あまり目にしない漢字はひらがなで書くようにしましょう。
また、『予め(あらかじめ)』『尤も(もっとも)』『更に(さらに)』『既に(すでに)』『即ち(すなわち)』などは、ひらがなの方が読みやすいとされています。
主語と述語は近づける。
述語の位置は、主語の後ならどこでもいいとされていますが、あまりに離れていると読みにくい文章になります。
日本語の文章は述語が文末にきます。文章自体が長いと結論までたどり着くのに時間がかかり、読み手はイライラしてしまいます。
主語と述語は近づけて分かりやすい文章をこころがけましょう。
「~の~の」は二回まで。
文章でつい書いてしまう「~の~の~の~」。
例えば、
『PTAの広報誌の編集後記の出だしの部分』。
意味は伝わりますが『~の』が重なりすぎていますよね^^;
その場合は
『PTA広報誌の編集後記の出だし部分』
というように、『~の』を二回までにすると違和感がなくなります。
このように言葉をくっつけたり、『~にある』などの動詞に言い換えることで、『~の』の多用を避けることができます。
なくてもいい接続詞は省く。
『そして~』『それから~』『だから~』を多用した文章は、ダラダラした印象になりますし、少し稚拙な印象を与えてしまいます。
これらの接続詞はなくても十分に意味が通じる場合があります。
接続詞が多いかな?と思ったら、試しに省いてみてください。
前後の脈絡をみて意味が通じるようなら思い切って省いてみましょう。
単調な文章にならないように。
『~です』『~です』『~です』
四回も五回も続くとなんだか単調でつまらない文章になってしまいますよね。
そういう時は語尾を変化させて、リズムよく読める文章にしましょう。
例えば、
『私は広報委員です。運動会号担当です。子どもは二年生です。得意なことは撮影です。苦手なことは校正です』
とても単調な文章ですが、これを
『運動会号担当の広報委員です。子どもは二年生。撮影は得意ですが、校正は苦手です』
とすると、単調にならずにリズムよく読めますよね。
『子どもは二年生。』というように名詞や代名詞などで止めることを『体言止め』といいます。
体言止めは文章に余韻を残したり、リズムのある文章にすることができるので便利ですが、多用するとメモ書きのような文章になってしまいます。
強調したい部分だけに使うなど、多用しないようにしましょう。
修飾語と被修飾語は離さない。
「たくさんの広報誌を作る広報委員」
この場合、『たくさん』なのは『広報誌』なのか『広報委員』なのか。
読点をうってみましょう。
『たくさんの広報誌をつくる、広報委員』この場合は、『たくさん』なのは広報誌ですね。
『たくさんの、広報誌をつくる広報委員』この場合は、『たくさん』なのは広報委員となります。
広報委員がたくさんいることを表現したい場合は、
『広報誌を作るたくさんの広報委員』とする方が伝わります。
つまり、修飾語(たくさん)を被修飾語(広報委員)のすぐ前につけることが大切です。
例文
11月3日、毎年恒例の保護者が工夫を凝らした遊びのコーナーを提供する、児童間交流を目的としたPTAにこにこまつりが開催され、会場の体育館には約260人の児童が参加し、ゲームコーナー、じゃんけん大会、工作コーナーなど、大盛況でした。今年は第15回でした。
これをポイントをおさえて書き直すと・・・
にこにこまつりは子ども同士の交流を目的として毎年開催されています。
今年もゲームコーナー、じゃんけん大会、工作コーナーなど、保護者が工夫を凝らした遊びがいっぱい。
参加した約260人の子どもたちはとても盛り上がり、笑顔溢れる一日となりました。
おしまいに。
文章っていざ書くとなるといろいろ戸惑ってしまいますよね^^;
でもポイントをおさえると、読みやすい文章を書くことができます。
『小学校高学年の子にもわかるように』ということを意識して書くといいと思いますよ^^
書いた文章は広報委員みんなで確認して推敲(修正)していきますので、気負いせずに書いてみてくださいね♪
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